

受験生の子どもに勉強用の椅子を探しているんだけど、何がいいのかわからない。椅子の選び方と、おすすめを教えてほしい。
こんなお悩みにお答えします。
この記事を書いている人
当ブログでは、わが子が塾なしで勉強した方法や使用した教材などを紹介します。
今回は、受験生におすすめの勉強椅子を紹介します。
はじめに結論から言うと、椅子を変えるだけで集中力がアップする可能性があるということ。
お子さんの集中力が続かないのは、椅子が原因かもしれません。
なぜなら、椅子の座り方と集中力は密接に関係しているからです。
小学生を対象にした座り方と集中力に関する調査では、背筋を伸ばして座ったときの方が、その他の座り方をしたときと比べ、問題の正解率が高くなることがわかっています。
ベネッセ 教育情報サイト
このように、座り方を変えただけで問題の正答率が高くなる調査結果があります。
この記事では、椅子の選び方と、おすすめな勉強椅子を国産メーカーに絞って紹介しています。
なぜ国産メーカーのみのご紹介かと言うと、外国製の安価な椅子は座りづらく、体も痛くなりやすいからですね。
一流の国産メーカーは価格が高めですが、安価な椅子には無い機能が備わっています。
それでは、前置きはこの辺にしてさっそく本文へと参りましょう。
疲れない勉強椅子に座ることが大事な理由

ここでは疲れない椅子に座ることの大切さを紹介します。
椅子を変えるだけで集中力がアップする
先ほども言いましたが、椅子を変えるだけで集中力を上げることは可能です。
「座骨で座る」ことをコンセプトとして作られている姿勢矯正のアユールチェアが調査した結果では、アユール・チェアに座って勉強すると、集中力が35%もアップしているのです。
一般的な椅子とアユールチェアを比較すると、高い集中力を保っていることがわかります。

このように、椅子だけで集中力の持続時間を変えることは可能と言えます。

椅子と集中力は密接な関係がありますね。このあと、アユールチェア以外の椅子も紹介していきます。
下記の記事では、集中力が上がる部屋のレイアウトを紹介しています。
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勉強に集中できる部屋の配置!成績アップの秘訣
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合わない椅子に座っていると体に負担がかかる
体に合わない椅子に長時間座っていると、様々な負担が体にかかり疲れてしまいます。
「両肩が落ちて前かがみの姿勢、いわゆる“猫背”では、肺が広がらないため、深い呼吸ができません。結果的に脳への酸素供給量が減って、ボウッとしやすくなります。また、猫背では首が前に出て、体重の1割もの重さがある頭や上半身を筋肉だけで支えるので、肩こりや腰痛になりやすいのです
PRESIDENT online
長時間合わない椅子に座っていると、呼吸が浅くなったり、肩こりや腰痛になったりします。

いつの間にか体に負担がかかり、集中力ややる気が下がってしまうのです。
勉強椅子の正しい座り方

次に、勉強椅子の正しい座りかたを紹介します。
ポイントを押さえてみてくださいね。
椅子に座るときのポイント- 深く座る
- 骨盤を立てて座る
- 首は垂直で顎を引く
- 足を床にぴったりつける
このように座ることで疲れにくく集中力がアップしますよ。
下記の図の右側が理想ですね。


子どもの背丈に合った椅子で、正しい姿勢になれば自然と集中力が上がるというわけです。
受験生の集中力を高める疲れない椅子の選び方

毎日座るものだから、体に合う椅子を選ぶことが大切です。
椅子の選び方①:椅子の機能をチェックする
②:最適な座面の高さと身長をもとめる計算式を利用する
それでは1つずつ解説します。
①:椅子の機能をチェック
成長期の受験生におすすめなのが、ひじ掛け、座面の高さ、背もたれなどの調節機能がある椅子です。
自分好みに調節できるため、お子さんの成長に合わせてベストな高さにできます。
椅子を選ぶときにおさえておきたいポイントは下記。
椅子を選ぶときのポイント
- 調節機能があるか
- どんな素材を使用しているか
- ひじ掛けがあるか
- ランバーサポートがあるか
大事なことなのでもう一度いいますが、成長に合わせて、高さや背もたれの角度が調節できる機能がある椅子を選びましょう。
②:最適な座面の高さと身長をもとめる計算式を利用する
「床から座面までの高さ」と、「身長」をチェックします。
これから紹介する計算式を使えば、正しい姿勢で学習でき集中力もアップします。
ちなみに机の最適な高さは、「椅子に座って手を机に置き、ひじが90度ほどに曲がる」のがベストです。
最適な高さを求める計算式
・座面の高さ(センチ)=身長×0.25
・差尺(センチ)=身長×1/6
差尺とは、「座面の高さから手を置いた時の机の高さ」です。
最適な差尺は28~30cmほどです。
たとえば身長160cmなら、座面の高さ40cm、机の高さ67cmとなります。
下記に、最適な座面と机の高さを表にまとめました。かなり細く書いたので参考になるかと思います。
最適な座面と机の高さ身長 | 座面の高さ | 机の高さ |
---|---|---|
150~153cm | 38cm | 63cm |
154cm | 39cm | 64cm |
155~157cm | 39cm | 65cm |
158~159cm | 40cm | 66cm |
160~161cm | 40cm | 67cm |
162~164cm | 41cm | 68cm |
165cm | 41cm | 69cm |
166cm | 42cm | 69cm |
167~169cm | 42cm | 70cm |
170~171cm | 43cm | 71cm |
172~173cm | 43cm | 72cm |
174~176cm | 44cm | 73cm |
177cm | 44cm | 74cm |
178~179cm | 45cm | 74cm |
179~181cm | 45cm | 75cm |

椅子を選ぶ時は上記を目安として、身長に合ったものを選びましょう。
ちなみにですが、フットレストや足置きを置けば、足が床にぴったりつかない場合でも対応できます。
樹脂製の折り畳みの踏み台などは100均でも手に入りますが、使い方によっては指はさみなど危険があるので注意。
【国産メーカー2~3万円】受験生におすすめの勉強椅子

ここからは、受験生におすすめの勉強椅子を紹介します。
一流の国産メーカーばかりなので安心してお子さんに与えられますよ。
①:オカムラ VILLAGE VC1
座面の高さ | 41.5~50.5cm |
座面の幅 | 47.5cm |
座面の奥行き | 46cm |
ポイント
・ランバーサポート付き
・座面は疲れにくいモールドウレタン
・背面はメッシュ構造
オカムラのvc1は、日本製ながら2万以下なのでかなりコスパは良いと言えます。
ランバーサポート付きで、腰をしっかり支えてくれるます。
背面は夏でも蒸れにくいメッシュ構造で、背中の汗が気にならなくなるでしょう。
②:オカムラ RC1
座面の高さ | 40~49.2cm |
座面の幅 | 46.5cm |
座面の奥行き | 54cm |
ポイント
・ロッキング機能あり
・座面は疲れにくいモールドウレタン
・背面はカーブで体にフィット
・肘取り付け可能
こちらのRC1は、かなりコスパがいい商品です。
コンパクトで子ども部屋ピッタリ。
座面は5㎝のモールドウレタンを使用しており、長時間座っても疲れにくい構造となっています。
オプションで可動肘の取り付けも可能です。
③:オカムラ ノーム
座面の高さ | 38~47.2cm |
座面の幅 | 46cm |
座面の奥行き | 42.5cm |
ポイント
・ロッキング機能あり
・コンパクトなサイズ感
・小柄な方向け
・温かみのある生地
座面の高さは38cm~47.2cmまで調節が可能。
小柄な方から高身長な方まで幅広い身長に対応していますが、コンパクトな分、座面の奥行きと幅が狭い作りになっています。
生地は、ソファのように柔らかく優しい生地で作られており、家庭のインテリアを邪魔しない見た目です。
④:イトーキ サリダ YL2
座面の高さ | 41.5~52cm |
座面の幅 | 45cm |
座面の奥行き | 43.5cm |
ポイント
・選べるカラー
・ロッキング機能あり
・座面は疲れにくいモールドウレタン
・コンパクトなサイズ感
・肘かけ取り付け可能
コンパクトなサイズで、子ども部屋にもぴったり。
好きなカラーが選べるので、子どもの好みやお部屋のインテリアに合わせられます。
座面の高さは、先ほど紹介したオカムラのノームが低くなっています。
オプションで肘かけの取り付けが可能です。
⑤:イトーキ YL5A
座面の高さ | 41~50.5cm |
座面の幅 | 49cm |
座面の奥行き | 42cm |
ポイント
・ランバーサポートあり
・シンクロロッキング機能あり
・背面はメッシュ構造
・肘かけ取り付け可能
2万円弱でこれだけの機能が搭載されている、コスパ最高な椅子です。
ランバーサポートが付いているので、長時間座る人は腰への負担を軽減できます。
背に連動して座面後方が沈み込む快適なシンクロロッキング。
少し大き目なサイズなので、身長は160cm程度あれば座りやすいでしょう。
⑥:イトーキ NBチェア
座面の高さ | 44~53cm |
座面の幅 | 51cm |
座面の奥行き | 45㎝ |
ポイント
・ランバーサポートあり
・ロッキング機能あり
・背もたれはメッシュ構造
・ひじ掛け、ヘッドレスト取り付け可能
先ほどのYL5Aよりも座面は高めとなっています。
「YL2」「YL5」に比べると全体的に大きめの作りで小柄な方は、床に足がつかない可能性があるため座りずらいかもしれません。
逆を言えば座面を53cmまで上げることができるので、大柄な男性でもしっかりと座ることができます。
オプションで肘かけとヘッドレストの取り付けが可能です。
⑦:イトーキ KS5 KS32
座面の高さ | 46.5~53.5cm |
座面の幅 | 40.5cm |
座面の奥行き | 45.4cm |
ポイント
・スライド傾斜機能
・ロッキング機能あり
・足置きステップ
・ウレタン座面
2010年の発売以来シリーズ(トワイスシリーズ)累計販売台数7万台を突破した大人気シリーズです。
背もたれを斜めに動かす「スライド傾斜機能」は、座面奥行と背もたれの高さを同時に調節可能。
最大8cmのスライド幅があるため膝裏の圧迫感を軽減できます。
足置きステップは幅広(幅39.4cm×奥行22.7cm)で足裏が安定しやすく座りやすいです。
足をぶらぶらせず集中しやすくなりますね。
⑧:コクヨ エントリー2
座面の高さ | 40.5~52.5cm |
座面の幅 | 50.5cm |
座面の奥行き | 42.5~47.5cm |
ポイント
・ランバーサポートあり
・ロッキング機能あり
・背もたれはメッシュ構造
・座面の奥行き調整機能あり
・ひじ掛け、ヘッドレスト取り付け可能
コクヨのエントリー2は、ランバーサポートが上下に稼働するため体格に合わせて調節できます。
さらに、座面の奥行き調節もでき、自分に合わせて疲れにくい体制を保つことが可能。
リーズナブルですがハイクオリティな椅子ですね。
お好みで可動肘・ヘッドレストのオプション追加も可能です。
【国産メーカー 5万円以上】受験生におすすめの勉強椅子

5万円以上する椅子は機能的で、長時間にわたって座り続ける受験生にはおすすめです。
人間工学に基づいて作られたものもあり、疲れにくいように設計されているからです。

子どもの受験勉強には最適な椅子ですよ。
①:オカムラ シルフィー エクストラハイバック
座面の高さ | 42~52cm |
座面の幅 | 51.5cm |
座面の奥行き | 41~46cm |
ポイント
・可動肘
・ロッキング機能あり
・背面はメッシュ構造
・座面の奥行き調節あり
・バックカーブアジャスト機能搭載
オカムラのシルフィーは、「ローバック」「ハイバック」「エクストラハイバック」の3種類を展開しており、こちらはエクストラハイバックです。
さらに、ひじ掛けの有無、背面の素材の違いなど、自分の好きなタイプから選べます。
座り心地は抜群で、長時間座る方には最適なチェアです。
バックカーブアジャスト機能では、座る人によって背もたれのカーブを変形できるため、体と背もたれが抜群にフィットするのが特徴。
また、豊富なカラー展開も魅力のひとつです。
②:イトーキ サリダ YL8
座面の高さ | 42~51.5cm |
座面の幅 | 50.5cm |
座面の奥行き | 45.5cm |
ポイント
・可動肘
・ロッキング機能あり
・背面はメッシュ構造
・座面の奥行き調節あり
・ランバーサポート機能あり
・ヘッドレストの調節機能あり
ヘッドレストの高さ調節は7段階。上下首振り調節は4段階です。
ベストな位置で頭部をサポートしてくれます。
多くの機能を求めているが、予算はかけたくないという方におすすめしたい椅子です。
基本的な機能はそろっているので、迷ったらコレを選んでも良いでしょう。
③:イトーキ X FOCUS
座面の高さ | 43~52.5cm |
座面の幅 | 55.5cm |
座面の奥行き | 50cm |
ポイント
・可動肘
・ランバーサポートあり
・リクライニング機能あり
・ネックサポートあり
イトーキから発売されている「ゲーミングチェア」です。
ゲーミングチェアは、長時間ゲームをする人のことを考えて作られています。
「ゲーミングチェアを勉強に使って大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、人間工学に基づいて設計されているので、勉強椅子にもぴったりです。
素材はファブリック生地で、合皮のゲーミングチェアに比べると、蒸れにくい特徴があります。
まとめ:勉強椅子を変えて集中力をアップしよう!

今回は、受験生におすすめの勉強椅子と選び方を紹介してきました。
お子さんの体に合った椅子に変えるだけで、集中力をアップさせることができます。
なるべく費用を抑えたい気持ちもあるかと思いますが、勉強椅子はお子さんが毎日使うものなので、安価な椅子は避けましょう。

今回紹介したような、信頼のおけるメーカーの椅子を選ぶことをおすすめします。
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